用語集|neve オリジナル eBook 美髪のための完全ガイド

neve eBook③「美髪のための完全ガイド」に登場する専門用語を、素人の方にもわかりやすく解説しています。気になる用語をタップすると解説が開きます。

あ行

アシッドマントル(Acid Mantle)

頭皮の表面を覆っている、pH4.5〜5.5の弱酸性の薄い膜のことです。皮脂と汗が混ざり合ってできるこの膜が、雑菌の繁殖や外部刺激から頭皮を守るバリアとして機能しています。

洗浄力の強すぎるシャンプーや、カラー後のアルカリ残留でこのバリアが壊れると、乾燥・かゆみ・フケなどのトラブルにつながります。neveがすべてのケミカル施術後にpHを弱酸性へ戻す処理を行うのは、このアシッドマントルを守るためです。

アミノ酸系界面活性剤

ココイルグルタミン酸Naなどに代表される、アミノ酸由来の洗浄成分です。一般的な硫酸系の洗浄剤に比べて洗浄力がマイルドで、必要な皮脂まで落としすぎない特徴があります。

カラー後の髪にとっては、色素の流出を最小限に抑えながら汚れだけを落とせるため、退色を遅らせる効果が期待できます。neveでは硬水環境との相性も考慮して、適切な洗浄成分のシャンプーをおすすめしています。

アルカリ剤

ヘアカラー剤に含まれるpH9〜11の成分で、キューティクルを開いて染料を髪の内部に届ける役割を持ちます。施術には不可欠ですが、シャンプーで流しても髪の内部に残留しやすいのが問題です。

残ったアルカリは髪を膨潤させたままにし、退色を早めるだけでなく、その状態で熱を加えると不可逆的なタンパク変性を引き起こします。neveではエートスによるpH中和で、施術後に必ずアルカリを除去しています。

イオンコンプレックス

プラスの電荷を持つ成分とマイナスの電荷を持つ成分が、髪の内部で静電的に結合してできる不溶性の錯体のことです。トリートメントの有効成分を髪の中にとどめる「ロック機構」として機能します。

TOKIO INKARAMIなどのシステムトリートメントでは、このイオンコンプレックスの原理を利用して、補修成分が洗い流されにくい状態をつくっています。

イミン結合(シッフ塩基)

酸熱トリートメントで形成される新しいタイプの共有結合です。グリオキシル酸やレブリン酸といった酸性成分が、髪のケラチンタンパク質のアミノ基と反応し、アイロンの熱によって脱水縮合が起きることで生まれます。

もともと髪に存在しない結合を新たにつくるという意味で、ダメージの「補修」ではなく「強化」に近い働きです。熱と酸の両方が揃わないと形成されないため、施術の温度管理が仕上がりを大きく左右します。

インカラミ反応

TOKIO INKARAMIが特許を持つ技術で、低分子のケラチンを髪の内部に浸透させたあと、そこで高分子化させることで内部から髪を補強する仕組みです。

低分子のまま入れると流出しやすく、高分子のまま塗ると浸透しません。「小さく入れて、中で大きくする」という発想がこの技術の核心です。neveがTOKIO INKARAMIを採用している理由の一つが、この科学的なアプローチにあります。

インナードライ

髪や頭皮の表面は皮脂でベタついているのに、内部は乾燥しているという矛盾した状態を指します。「オイリーだから」と洗浄力の強いシャンプーで洗いすぎると、バリア機能が壊れて皮脂分泌がさらに増え、悪循環に陥ります。

バンコクの高温多湿な環境では汗や皮脂が多く出るため、インナードライに気づきにくい傾向があります。「しっかり洗っているのにベタつく」と感じたら、洗いすぎを疑ってみてください。

エートス

neveがすべてのケミカル施術(カラー・パーマ・縮毛矯正)の仕上げに使用する薬剤分解ケア製品です。2つの機能を持ちます。①酸性処理剤によるアルカリの中和、②カタラーゼによる過酸化水素の酵素分解。

シャンプーで物理的に洗い流すだけでは除去できない残留薬剤を、化学反応で分解するのがポイントです。カラー後のシャンプーに混ぜるだけというシンプルな使い方で、退色の抑制、キシミの解消、頭皮の不快感軽減といった効果を実感できます。

か行

界面活性剤

水と油という本来混ざり合わない物質をなじませる性質を持つ洗浄成分の総称です。シャンプーの泡立ちや洗浄力は、この界面活性剤の種類と配合量で決まります。

硫酸系(SLS等)は洗浄力が強く退色を早めやすい一方、アミノ酸系は穏やかに洗えます。バンコクの硬水環境では、界面活性剤が金属イオンと反応して金属石鹸(スカム)を形成するため、シャンプー選びは日本以上に重要です。

過酸化水素(H₂O₂)

ヘアカラーの発色やメラニン色素の分解に使われる酸化剤です。施術中は不可欠ですが、シャンプーで洗い流しても髪や頭皮に微量が残留し、酸化反応を続けてしまいます。

残留した過酸化水素はS-S結合を壊してシステイン酸に変えたり、退色を加速させたりします。この残留過酸化水素を化学的に無害化するためにneveが使っているのがエートスのカタラーゼ分解です。「洗えば落ちる」ものではなく、正しい化学反応でしか除去できません。

カタラーゼ

過酸化水素(H₂O₂)を水と酸素に分解する酵素です。人間の体内にも存在し、細胞を酸化ストレスから守る役割を果たしています。

ヘアケアの文脈では、カラー施術後に髪や頭皮に残った過酸化水素を除去するために使われます。neveのエートスにはこのカタラーゼが配合されており、シャンプーだけでは取り除けない残留酸化剤を、酵素の力で安全に分解します。

カチオン性界面活性剤

プラス(陽)の電荷を持つ界面活性剤で、コンディショナーやトリートメントの主成分として使われます。ダメージを受けた髪の表面はマイナスに帯電しているため、プラスのカチオンが吸着して手触りを改善します。

シャンプーに含まれるアニオン(マイナス)界面活性剤と混ぜると、コアセルベーションという現象が起き、コンディショニング成分が髪の表面に効率よく吸着する仕組みです。

カルボニル化

PM2.5などの大気汚染物質が引き起こす、タンパク質への不可逆的な酸化ダメージです。髪のケラチンがカルボニル化されると、黄ばみやくすみの原因になります。

バンコクは乾季を中心にPM2.5の濃度が高くなる時期があり、髪が大気汚染にさらされる機会が日本より多い環境です。一度カルボニル化が起きると元には戻せないため、日頃からの予防(帽子やアウトバストリートメント)が大切です。

ガラス転移温度(Tg)

高分子(ポリマー)が硬くて脆いガラス状態から、柔軟なゴム状態へ変わる境目の温度のことです。乾いた髪のケラチンのガラス転移温度は約130℃前後とされています。

アイロンやドライヤーの熱がこの温度を超えると、髪の内部構造が大きく変形しやすくなります。温度管理はダメージだけでなく施術の仕上がりにも直結する重要な要素です。

金属石鹸(スカム)

硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが、シャンプーの界面活性剤と反応してできる水に溶けない白い沈殿物です。お風呂場の鏡につく白い水垢と同じものが、毎日の洗髪で髪にも積もっていきます。

この膜がキューティクルを覆うと、トリートメント成分の浸透を妨げ、ゴワつきやツヤの低下を招きます。バンコクの硬水環境では避けられない問題であり、neveが施術前に金属除去シャンプーを行う理由です。

キューティクル(Cuticle)

髪の毛の最も外側を覆う層で、透明なウロコ状の細胞が重なり合って内部を保護しています。健康な状態ではきれいに閉じており、光を規則正しく反射するためツヤが出ます。

カラー剤のアルカリでキューティクルが開くと、内部の色素や水分が流出しやすくなります。施術後にpHを弱酸性に戻してキューティクルを閉じることが、退色防止とツヤの回復に直結します。

キレート剤

金属イオンを「カニのハサミ」のように挟み込んで捕まえ、水で洗い流せる状態にする化学物質です。EDTA(エチレンジアミン四酢酸)が代表例です。

バンコクの硬水に含まれるカルシウム・マグネシウム・銅・鉄などの金属イオンを除去するために使われます。neveの施術前クレンジングで金属除去シャンプーを使うのは、このキレート剤の力で髪に蓄積した金属を取り除くためです。

空気酸化

大気中の酸素とゆっくり反応しながら、化学結合が徐々に完成していくプロセスです。カラーやパーマの施術直後は、すべての結合が完成しているわけではありません。

施術後48時間ほどかけて空気酸化が進み、色の安定やパーマの定着が完了します。「施術当日はシャンプーを控えてください」とお伝えするのは、この空気酸化の時間を確保して仕上がりを安定させるためです。

クリープ現象

持続的な力が加わったとき、高分子材料がゆっくりと変形していく性質のことです。パーマの施術では、このクリープ現象を利用して髪に新しい形を記憶させます。

ロッドに巻いた状態で時間を置くことで、髪のケラチンが徐々に新しい形に馴染んでいきます。急いで巻きを解くとカールの持ちが悪くなるのは、クリープが十分に進んでいないからです。

グリオキシル酸

酸熱トリートメントの主成分の一つで、分子量はわずか74ダルトン。500ダルトン以下という髪への浸透限界を大きく下回るため、キューティクルの隙間から内部に入り込めます。

髪内部のケラチンと反応し、アイロンの熱で脱水縮合が起きることでイミン結合を形成します。くせやうねりの原因となる水素結合の乱れを補正し、ストレートな質感を生み出します。

結合交換反応(BER)

パーマの2剤処理で新しいS-S結合ができた直後、まだ結合していない遊離チオール基(-SH)が隣のS-S結合を攻撃して結合の組み換えが起きてしまう不安定な反応です。

この反応が進むと、せっかくつくったカールの形が崩れたり緩んだりします。空気酸化が進んで遊離チオール基が減少するまで、48時間程度は安定を待つ必要があります。

コアセルベーション(複合コアセルベーション)

プラスの電荷を持つ成分(カチオン)とマイナスの電荷を持つ成分(アニオン)が、水中で出会ったときに静電気の力で結びつき、濃縮された液滴を形成する現象です。

シャンプーを洗い流すタイミングでコアセルベーションが起き、コンディショニング成分が髪の表面に効率よく吸着する仕組みです。

コールドパーマ

室温(加温なし)で還元剤と酸化剤を使い、S-S結合の切断と再構築を行うパーマ技法です。濡れているときにカールが強く出て、乾くと少し緩むのが特徴です。

デジタルパーマとの違いは温度。コールドパーマは水素結合の再編成を伴わないため、乾燥時のカールがやや弱くなります。ダメージが比較的少なく、ふんわりとしたウェーブスタイルに向いています。

コルテックス(Cortex)

髪の体積の85〜90%を占める中間層で、ケラチンタンパク質の繊維が束になって構成されています。髪の強度・弾力・色(メラニン色素)のほとんどはこのコルテックスに由来します。

カラー剤はキューティクルを開いてコルテックスに到達し、ここで染料分子を酸化重合させて発色させます。ダメージが進むとコルテックスの繊維が崩壊し、弾力やハリが失われます。

さ行

酸化重合

ヘアカラー剤に含まれる小さな染料分子(モノマー)が、過酸化水素の酸化作用によって髪内部で互いに結合し、巨大なポリマーに成長する反応です。

ポリマーになることで分子がキューティクルの隙間より大きくなり、洗っても外に出られなくなります。これがヘアカラーが長持ちする仕組みです。

酸化ストレス

体内や髪・頭皮で発生する活性酸素によるダメージの総称です。紫外線、大気汚染、残留過酸化水素、金属イオンなど、さまざまな要因が酸化ストレスを引き起こします。

バンコクでは紫外線とPM2.5の二重の酸化ストレスにさらされるため、日本よりも髪へのダメージリスクが高い環境です。日常的な紫外線対策と、施術後の残留薬剤除去が予防の柱になります。

酸熱トリートメント

グリオキシル酸やレブリン酸などの酸性成分を髪に塗布し、アイロンの熱を加えることでイミン結合という新しい共有結合を形成するトリートメントです。

従来のトリートメントが「補修成分を入れる」アプローチなのに対し、酸熱トリートメントは「新しい結合をつくる」という根本的に異なる仕組みです。髪質やダメージ度合いによって向き不向きがあるため、施術前の見極めが重要です。

疎水性

水をはじき、油になじみやすい性質のことです。健康な髪の表面は18-MEAという脂質でコーティングされており、弱い疎水性を持っています。

カラーやパーマでダメージを受けると疎水性が失われ、水を吸いやすい親水性の状態に変わります。濡らすとすぐに水を吸って重くなる髪は、疎水性が失われているサインです。

親水性

水になじみやすい性質のことです。疎水性の反対にあたります。ダメージを受けた髪はキューティクルが開き、内部の脂質が流出して親水性が高くなります。

親水性が高い髪は水分を過剰に吸収しやすく、乾燥と膨潤を繰り返す「ハイグラルファティーグ(水分疲労)」を起こしやすくなります。バンコクの高湿度環境では特に影響が大きく、髪の広がりやうねりの原因になります。

ジスルフィド結合(S-S結合)

髪のケラチンタンパク質同士をつなぐ強固な共有結合で、髪の強度と形を決める重要な結合です。パーマはこのS-S結合を還元剤で切断し、新しい形で酸化剤を使って再結合させる技術です。

過酸化水素の残留やフェントン反応によってS-S結合が酸化されるとシステイン酸になり、二度と元に戻せない不可逆的なダメージになります。

システイン酸

S-S結合が過酸化水素などによって完全に酸化されると生成される物質です。一度システイン酸になると、もう元のS-S結合には戻せません。髪のダメージにおける「もう戻れないライン」がここです。

カラー後に過酸化水素が残留していると、時間をかけてシステイン酸が増え続けます。エートスによる残留過酸化水素の分解が、システイン酸の生成を防ぐ鍵になります。

次亜塩素酸(HOCl)

プールの消毒に使われる酸化剤で、髪にとっては色素を漂白する作用があります。塩素処理されたプールに長時間入ると、カラーの退色が急激に進むのはこのためです。

バンコクではプール付きのコンドミニアムが多く、日常的にプールを利用する方も少なくありません。プール前に髪を真水で濡らしておく、プール後はすぐに洗い流すといった対策が有効です。

シリコーン

ジメチコンなどに代表される合成ポリマーで、髪の表面をコーティングして手触りを滑らかにし、ツヤを出す成分です。コンディショナーやアウトバストリートメントに広く使われています。

適量なら髪を保護しますが、洗い流しきれないシリコーンが蓄積すると「ビルドアップ」を起こし、トリートメント成分の浸透を妨げます。定期的なクレンジングでリセットすることが大切です。

浸透圧

濃度が異なる2つの液体が隣り合ったとき、薄い方から濃い方へ水分が移動する力のことです。海水は髪の内部よりも塩分濃度が高いため、浸透圧によって髪の中の水分が外へ引き出されます。

ビーチリゾートで髪がパサパサになるのはこの浸透圧の影響です。事前のオイルコーティングや、海から上がった後の真水での洗い流しが効果的です。

スピエラ(ブチロラクトンチオール)

酸性領域(低pH)で働く疎水性の還元剤で、酸性ストレートに使われます。従来のアルカリストレートと違い、髪を膨潤させずにS-S結合を切断できるのが特徴です。

疎水性のため髪のコルテックス内部まで浸透しやすく、アルカリによるダメージを最小限に抑えながらくせを伸ばすことができます。GMTと並んで酸性ストレートの代表的な薬剤です。

セラミド

CMC(細胞膜複合体)を構成する主要な脂質成分で、髪の柔軟性と保水力に深く関わっています。キューティクル同士、コルテックス同士をつなぐ「接着剤」の一部として機能します。

ダメージや紫外線でセラミドが流出すると、髪はパサつきやすくなり、しなやかさを失います。トリートメントでセラミドを補うことは、髪の水分を保持する力を取り戻すうえで重要です。

た行

代償性皮脂分泌

洗浄力の強いシャンプーで頭皮を洗いすぎると、バリアとなる皮脂が根こそぎ奪われます。すると頭皮は「皮脂が足りない」と判断し、いつも以上に皮脂を分泌する——これが代償性皮脂分泌です。

「しっかり洗っているのにすぐベタつく」という悩みの多くは、この悪循環が原因です。解決策は、洗浄力を落としたマイルドなシャンプーに切り替えること。

脱水縮合

2つの分子から水分子(H₂O)が1つ抜けながら、新しい化学結合が形成される反応です。酸熱トリートメントでイミン結合ができるのは、この脱水縮合のおかげです。

アイロンの熱を加えることで水分が蒸発し、反応が促進されます。酸熱トリートメントでは熱が結合形成に不可欠なエネルギー源として積極的に利用されています。

タンパク変性

熱やアルカリなどの外部要因によって、タンパク質の立体構造が壊れ、元に戻らなくなる現象です。生卵を茹でると二度と生には戻らないのと同じ原理で、髪でも同様のことが起きます。

アルカリが残留した髪にアイロンの高温を当てると、変性が特に起きやすくなります。一度変性したタンパク質は不可逆で、トリートメントでも「元通り」にはできません。

ダルトン

分子の大きさ(分子量)を表す単位です。髪のキューティクルの隙間を通って内部に浸透できるのは、約500ダルトン以下の小さな分子に限られます。

グリオキシル酸(74ダルトン)やレブリン酸(116ダルトン)が髪の奥まで届くのは、このサイズの条件をクリアしているからです。「浸透する・しない」は、分子の大きさで決まります。

炭酸泉

CO2(二酸化炭素)を1,000ppm以上溶解させた弱酸性の水のことです。ヘアケアでは、血流促進・金属イオンの除去・余分な皮脂の洗浄といった効果が期待されます。

炭酸泉に含まれるマイクロバブルが毛穴の奥の汚れを物理的に浮かせ、弱酸性のpHがキューティクルを引き締めます。CO2が頭皮に浸透するとボーア効果で血流が増加します。

デジタルパーマ

温度制御ができるロッドを使い、高温(60〜100℃程度)でS-S結合だけでなく水素結合も再編成するパーマ技法です。コールドパーマとは逆に、乾いたときにカールが強く出るのが特徴です。

熱を加えることで水素結合の記憶を書き換えるため、ブローで乾かすとカールが再現しやすく、再現性の高いスタイルが作れます。

等電点

タンパク質が電気的に中性(プラスとマイナスのバランスが取れた状態)になるpH帯のことです。毛髪ケラチンの等電点はpH4.5〜5.5で、この範囲が髪にとって最も安定した状態です。

等電点にあるとき、キューティクルは自然に閉じ、髪は最も強く柔軟な状態を保てます。施術後にpHを等電点まで戻すことが、すべてのケミカル施術のゴールです。

な行

ノネナール

いわゆる「加齢臭」の原因物質です。皮脂に含まれるパルミトオレイン酸が酸化されることで生成されるアルデヒドの一種で、独特の脂っぽい・青臭いにおいを発します。

40代以降で皮脂の組成が変化し、パルミトオレイン酸の割合が増えることで発生しやすくなります。頭皮は皮脂腺が多い部位なので、ノネナールが気になりやすい場所です。適切なシャンプーと頭皮ケアが対策の基本です。

は行

ハイグラルファティーグ(水分疲労)

髪が水分を吸って膨らみ、乾いて縮む——この膨潤と収縮のサイクルが繰り返されることで、髪の内部構造が疲弊していく現象です。

バンコクのように高温多湿な環境では、1日のうちに何度も湿度の変化にさらされるため、ハイグラルファティーグが起きやすくなります。疎水性を回復するケア(オイル、セラミド補給)が有効な対策です。

パラフェニレンジアミン(PPD)

酸化染毛剤(いわゆるヘアカラー)に使われる代表的な染料成分で、深みのある発色と色持ちの良さを生み出す一方、アレルギーリスクが最も高い成分でもあります。

PPDアレルギーは遅延型(接触後24〜48時間後に発症)のため、過去に問題なかった方でも突然発症する可能性があります。初めてのカラーや、長期間空けてからのカラーでは、パッチテストが推奨されます。

ビス-アミノプロピルジグリコールジマレエート

Olaplex(オラプレックス)の有効成分で、切断されたジスルフィド結合(S-S結合)を再び架橋する働きを持ちます。分子量が小さく、髪の内部に浸透してダメージの根本原因にアプローチします。

カラーやブリーチで切断されたS-S結合を施術中にリアルタイムで修復するため、ダメージの「予防」として機能するのが最大の特徴です。

ビルドアップ

シリコーン、金属石鹸、スタイリング剤などが髪の表面に洗い流しきれずに蓄積していく現象です。層が重なるほどトリートメント成分の浸透を妨げ、ゴワつきや重さの原因になります。

バンコクの硬水環境では、金属石鹸の上にシリコーンが重なる「複合ビルドアップ」が起きやすく、通常のシャンプーだけでは除去が困難です。

フェントン反応

鉄イオンや銅イオンなどの金属イオンに紫外線が当たると、ヒドロキシラジカルという極めて強い活性酸素が発生する破壊的な化学反応です。

バンコクの環境は「硬水(金属イオンの蓄積)+強い紫外線」という組み合わせで、フェントン反応が起きやすい条件が揃っています。金属除去シャンプーと紫外線対策の両方が必要な理由がここにあります。

ヒドロキシラジカル

自然界に存在する活性酸素の中で最も酸化力が強い物質です。フェントン反応によって金属イオンと紫外線から生成され、周囲のあらゆる有機物を酸化します。

髪のS-S結合やタンパク質を容赦なく攻撃し、一度受けたダメージは元に戻せません。発生そのものを防ぐ(=金属除去+紫外線遮断)ことが唯一の対策です。

ヒートプロテクタント

アイロンやドライヤーの熱から髪を保護するために使う、洗い流さないタイプのスタイリング剤です。髪の表面に薄い被膜をつくり、熱が直接ケラチンに伝わるのを緩和します。

特にアイロンを使う方には必須のアイテムです。「施術後のアルカリ除去+日常のヒートプロテクタント」の二段構えが理想です。適量を毛先中心になじませてから熱を加えてください。

ポーラス毛(多孔質毛)

繰り返しのダメージでコルテックス内部が空洞化し、スポンジのようにスカスカになった髪の状態です。水を急速に吸い込んでは乾く、という不安定なサイクルを繰り返します。

カラーの入りムラやパーマのかかり方が予測しにくくなります。neveでは施術前のカウンセリングで髪のポーラス度合いを確認し、薬剤の選定や塗り分けを調整しています。

ボーア効果

血液中のCO2(二酸化炭素)濃度が上がると、ヘモグロビンが酸素を放出しやすくなる生理現象です。炭酸泉(CO2含有水)を頭皮に使うと、局所的にCO2濃度が上がりボーア効果が発生します。

頭皮の毛細血管で酸素の受け渡しが活発になり、血流が促進されます。頭皮への栄養供給が改善され、健康な髪の成長をサポートします。炭酸泉ヘッドスパの科学的な根拠の一つです。

PM2.5

直径2.5マイクロメートル(μm)以下の微小粒子状物質で、大気汚染の指標の一つです。肉眼では見えないほど小さく、キューティクルの隙間にも入り込みます。

バンコクでは乾季(11月〜2月頃)を中心にPM2.5濃度が高くなる日が多く、髪のカルボニル化や頭皮への悪影響が懸念されます。帽子の着用、帰宅後のシャンプー、アウトバストリートメントが有効な対策です。

ま行

マイクロバブル

炭酸泉に含まれる直径数十マイクロメートル以下の微細な気泡です。通常の泡よりはるかに小さいため、毛穴の奥まで入り込み、皮脂や汚れを物理的に浮かせて除去します。

界面活性剤による化学的な洗浄とは異なり、気泡の物理的な力で汚れを浮かせるため、頭皮への負担が少ないのが特徴です。

マラセチア菌

頭皮に常在する真菌(カビの一種)で、皮脂を栄養源にして生息しています。通常は無害ですが、皮脂の過剰分泌や免疫力の低下で異常増殖すると、フケ・かゆみ・脂漏性皮膚炎の原因になります。

バンコクの高温多湿な環境はマラセチア菌が繁殖しやすい条件です。適切な洗浄で皮脂バランスを保つことが、頭皮トラブルの予防につながります。

18-MEA(18-メチルエイコサン酸)

キューティクルの最も外側を覆う脂質で、髪に疎水性(水をはじく性質)を与える保護バリアです。髪本来のツヤと滑らかな手触りは、この18-MEAのおかげです。

18-MEAはカラー剤のアルカリやブリーチで最初に失われる成分の一つです。一度失われると自然には再生されないため、疎水性を補うケア(オイルトリートメント等)で代わりのバリアをつくる必要があります。

や行

遊離チオール基(-SH)

パーマの還元剤でS-S結合が切断されたときに生まれる、反応性の高い不安定な末端です。この-SHが残っていると、隣接するS-S結合を攻撃して結合交換反応(BER)を引き起こします。

パーマ直後はこの遊離チオール基がまだ多く存在するため、カールの形が不安定です。48時間程度の空気酸化で-SHが徐々にS-S結合に変換され、形が安定します。

ら行

ラウレス硫酸ナトリウム(SLS)

洗浄力が非常に強い界面活性剤で、安価なシャンプーに多く使われています。泡立ちが良く汚れはしっかり落ちますが、必要な皮脂まで落としてしまうのがデメリットです。

カラー後の髪に使うと色素の流出が早まり、退色を加速させます。バンコクの硬水ではSLSが金属イオンと反応しやすく、金属石鹸の生成量が増えます。SLSフリーのシャンプーへの切り替えが推奨されます。

レブリン酸

酸熱トリートメントの主成分の一つで、分子量は116ダルトン。グリオキシル酸と同様に、髪内部のケラチンと反応してイミン結合を形成します。

グリオキシル酸より分子がやや大きいため、浸透の深さや反応の特性が若干異なり、髪質や目的によって使い分けられます。施術者の経験と判断が仕上がりを左右します。

ルシャトリエの原理

化学平衡にある系に外部から変化(温度・濃度・圧力など)を加えると、その変化を打ち消す方向に平衡が移動するという化学の基本法則です。

ヘアケアでは、パーマの2剤処理やカラーの酸化反応の進み具合を理解する際に登場します。理論が難しく感じても、「バランスが崩れたら元に戻ろうとする」と覚えておけば十分です。

わ行・英数

CMC(Cell Membrane Complex / 細胞膜複合体)

キューティクル同士、コルテックス同士をつなぐ接着剤のような脂質層です。髪の層構造を一つにまとめ、水分や栄養の通り道としても機能しています。

セラミドやコレステロールなどで構成されており、ダメージでCMCが流出すると層間のつながりが弱くなり、枝毛や切れ毛が起きやすくなります。

EDTA(エチレンジアミン四酢酸)

最も広く使われているキレート剤の一つで、金属イオンを分子構造で包み込んで無力化する働きを持ちます。カルシウム・マグネシウム・鉄・銅など、多くの金属イオンに対応できる万能型です。

neveの施術前クレンジングでも、EDTAを含むキレート系シャンプーが使われており、薬剤の効果を最大限に引き出す準備段階として重要な役割を担っています。

GMT(グリセリルモノチオグリコレート)

酸性ストレートに使われる疎水性の還元剤で、スピエラと並ぶ代表的な薬剤です。酸性〜中性域で作用するため、アルカリによる膨潤ダメージを避けながらS-S結合を切断できます。

疎水性のためコルテックス内部まで浸透しやすく、髪への負担を最小限に抑えた施術が可能です。ハイダメージ毛にも使える選択肢として重要性が増しています。

Olaplex(オラプレックス)

カラーやブリーチで切断されたジスルフィド結合(S-S結合)を再架橋する、サロン専用のボンド補修システムです。有効成分はビス-アミノプロピルジグリコールジマレエート。

施術中の薬剤に混ぜて使うことで、ダメージが起きるその瞬間にS-S結合を修復します。「壊れる量そのものを減らす」予防的アプローチです。neveではカラーやブリーチ施術にOlaplexを組み込んでいます。

TOKIO INKARAMI

特許技術「インカラミ反応」を用いたシステムトリートメントです。低分子ケラチンを髪の内部に浸透させ、そこで高分子化させることで内部から髪の強度と弾力を回復させます。

「小さく入れて、中で大きくする」仕組みのため、洗い流しても補修成分が流出しにくく持続性に優れています。neveの「仕組みで結果を出す」哲学と一致する技術です。

UVインデックス

紫外線の強さを0〜11+の数値で表す国際的な指標です。数値が高いほど肌や髪へのダメージリスクが高く、8以上は「非常に強い」、11+は「極端」に分類されます。

バンコクは年間を通じてUVインデックスが高く、10を超える日も珍しくありません。帽子、UVスプレー、ヒートプロテクタントの併用が、髪の紫外線対策の基本になります。

 

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