「ヘアカラーはしておきたいけど、ヘアサロン行く時間がなかなか取れないのよね…」
こんなご相談よく受けます。
そんなあなたこそ薦めたい『ダークトーンのハイライト』
一度ハイライトを入れておけば数ヶ月〜半年くらい放置しても大丈夫です。
(もちろんデザインや明るさにもよります)
ベースのヘアカラーはダークトーンで引き締めて、ちょっとメリハリを効かせたハイライトを入れてあげれば素敵な『外国人風ヘア』の出来上がり。
さらにトレンドのレイヤースタイルや何気なく束ねたアップスタイルにも相性抜群!
今回はそんなヘアスタイルのご紹介です。
✔️頻繁にサロンには行けないけど髪は綺麗にしておきたい!
✔️子育て中で頻繁に通えないし、束ねることも多い…
✔️派手になりすぎるのはちょっと…
ハイライトってなに?
ヘアスタイルにおけるハイライトとは、髪の一部または全体に細かい筋状の明るい毛束を作る技法になります。
これにより、単色で染めた時よりも髪に立体感を出すことができたり、全体的に明るい色に見せることが可能になります。
ハイライトにはブリーチを使うことが多ですが、部分的にしか脱色しないため、髪の負担を最小限に抑えることができます。
ヘアカラーデザインの幅を広げてくれる技法です。
実は『ハイライト』と言ってもデザインは千差万別。
細かく入れれば馴染むデザインになり、髪全体を明るくみせてくれます。
太めに入れれいば筋感のハッキリしたデザインになり、毛流れや髪の動きを強調してくれます。
このブログでもよく出てくる『白髪染め×ハイライト』は白髪の目立つポイントに細かく馴染むようにハイライトを混ぜています。
今回ご紹介するのは、太めの筋感を強調した動きのあるデザインです。
こんな感じに施術します。↓↓↓
ここから好きな色を入れて仕上がりを調節します。
『外国人風』とは何なのか?
よく耳にする『外国人風ヘア』とは何でしょうか?というか何人を指しているのでしょうか?
もともとこのキーワードが浸透したのはかなり前で(管理人がこの業界に入った頃にはすでにあったので〇〇年前くらいですね。)女性ファッション誌で多用されていたと記憶しています。
当時、このキーワードを使っていた雑誌の系統は「ヨーロッパ、主にフランス」のスタイルをお手本としているか、海外セレブレティのファッションスタイルを追いかけるような内容が多かったです。
そんな雑誌に出てくる女性たちの共通点としては、
- 自然体でカッコイイ
- 飾り過ぎないけどオシャレ
- 個性的で自立した女性像
などがありました。
ヘアスタイルももちろんカッコイイのですが、全体の佇まいやライフスタイルに憧れがありました。
当然、美容師さん達も「外国人への憧れ」を日本国内で何とか再現できないものかと試行錯誤を始めます。
そこで生まれた言葉が『外国人風〇〇』です。
ヘアスタイルの特徴は白人の髪を再現したような、
- 毛先にはゆる〜いウェーブ
- 自然な褪色を演出するグラデーションカラーやハイライト
- かき上げて作る無造作ヘア
などが特徴として挙げられます。
タレントでモデルの梨花さんが象徴的だったように思います。
それから時間がたった今もこの『外国人風ヘア』は浸透し、定番スタイルのひとつとなりました。
SNSで連日見かけ人気スタイルの常連ですね。(最近では中国の美容師さんの間でも使われてたりします)
大人も似合うハイライトは?
さてそんな外国人風ヘアですが、今回はハイライトを使って再現していきたいと思います。
大人世代はダークトーンがポイント!
ハイライトと聞くとなんだか派手なイメージがするかもしれませんが、髪の明るさをコントロールすることで大人も似合うヘアスタイルになります。
ベースの髪の明るさを8レベル(室内でほんのりブラウンを感じるくらいの落ち着いたトーン)に合わせたスタイルの紹介です。
このくらいだと派手になり過ぎず、働いている方にも大丈夫な場合も多いですね。
巻かなくても髪の動きがハッキリ見えるのでサラッとオイルだけで仕上げても良い感じ!
束ねても綺麗な束感!立体感!
下ろした髪も可愛いのですが、束ねた時も綺麗なのがハイライトの嬉しいポイント!
無造作にねじり上げるだけでもこんなにリッチな動きが出てくれます。
普段、束ねることが多い方や子育てが忙しいママさんにも◎
ハイライトは長期間放置OKってホント⁈
はい、本当です。
単色のヘアカラー で明るくした場合、根本から生えてくる新しい黒髪との境目がはっきり出てしまい、2センチ(約2ヶ月)くらい経つと目立ってきてしまいます。
今回のようなベースがダークトーンであれば黒髪との差は目立ちにくく、ハイライトも筋状に入っているため、伸びても境目がハッキリ出ることはありません。
ベースカラーは自然な黒髪のまま、ハイライトだけでデザインしてもOKです。
綺麗な髪をキープするならサロンケアよりホームケアが大事!ヘアケア四箇条!
長期間放置できるからと言って、自宅でのケアを怠ってしまうと髪はダメージしていきます。
部分的ではありますが、ブリーチによる負担も起きていますのでしっかりケアしていきましょう。
サロンケアももちろん重要なのですが、そもそも「忙しくて通えない」方々に定期的なトリートメントを続けてもらうのも酷な話…
でもご心配なく!ホームケアを正しく継続していけば綺麗な状態がキープできちゃいます。
この四箇条を守るだけでも半年後の状態がまったく違います。
①まずはシャンプーから!
「ヘアケア」と聞くと、”トリートメントを買わないと!”って感じる方も多いハズ。
でもシャンプーから変えたほうが髪は良くなります。
理由は『洗浄力』
市販されているシャンプーの大半が強い洗浄力で必要な油分まで落としています。
『洗浄力』が優しいシャンプーに変わるだけで仕上がりのパサつきやキシみは軽減されます。
本当です。
②保湿剤でしっとりツヤ感を!
シャンプー後のコンディショナーやトリートメントは当然大事です。毎日行ってください。
でも、もっと大事なのは乾かす前のトリートメント(アウトバス)です。
と言うのも、質感を最終的にコントロールできるのがこのタイミングだからです。
インバス(シャンプー後のトリートメント)→髪全体の指通りを良くする
アウトバス(乾かす前のトリートメント)→毛先のダメージ部分の質感調節、まとまり感アップ
って使い分けです。
③ドライヤーも忘れずに!
「ドライヤー=傷む」ってイメージを持たれることもありますが、実は乾かしたほうが髪は綺麗になります。
ポイントは乾かしきること。
たまに「途中まで乾かして、あとは自然乾燥」ってパターンを聞くのですが、逆のほうが良いです。
「途中まで自然乾燥で、仕上げにドライヤー」ってパターンですね。
髪表面のキューティクルって鱗みたいな皮も部分が、キュッと閉じてツヤが出ます。
このキューティクル同士をくっつける役割をしてくれるのが、先述のアウトバストリートメント(乾かす前の)なんです。
少しでも髪が水分を吸っているとキューティクルは開いた状態になりパサパサしたまま乾いてしまいます。
美容室で髪洗って乾かしてもらうといい感じにまとまりますよね。
あれは、乾かしきっているからなんです。
だから美容師さんは口酸っぱく「お家で乾かしてね~」って言うんですね。
④アイロンは低温がマスト!
アイロンは140~150℃くらいがおすすめです。
これ以上の高温だと、せっかくの綺麗なヘアカラーが抜けてしまいます。
アイロンを滑らせるように、何度か通して上げればツヤもですますし、熱もこもりません。
アイロンで巻いたり、ストレートのスタイルにしてあげた方が、ハイライトがよく見えて立体的に仕上がります。
巻いたあとは、バームやワックス、オイルなどで仕上げてあげましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
ライフステージにより自分にかけられる時間やコストが変化します。
どうしても時間が取れなかったり、自分にゆっくり手間がかけられなかったり…
でもそれは綺麗でいることを諦める理由にはなりません。
できるだけ手間をかけずに美しくある方法はたくさんあります。
信頼できる美容師さんに思い切って相談してみるのもいいですね。
「次に来れるのは半年先になりそうだけどヘアスタイルどうしよう!」とか、
「私、一年に一回しか染めないの!」でも大丈夫!
一人ひとりに合わせたヘアスタイルを提案するのが美容師の仕事ですのでご安心を。
ご相談お待ちしております。