市販のヘアカラーと美容室のヘアカラーの違い
ヘアサロンと市販のヘアカラーの違いについてお伝えしていきたいと思います!
お客様からもよくこれらについて聞かれることがあります。
「ちょっと前に自分で染めちゃった!」
「市販のヘアカラーって髪が傷むの?」などなど。
実際にご使用されたことがある方も多いと思います。
ではその違いとメリットやデメリットについて説明したいと思います。
もちろん成分的な違いや色味が違うといこともあるのですが、今回は難しい部分はひとまず置いてどんな違いがあるのかということにフォーカスしていきます。
✔️ホームカラーをしている
✔️ヘアカラーはしたことないけど、どちらにするか迷っている
✔️ホームカラーで失敗したことがある
ヘアカラーの種類
- アルカリカラー(もっとも一般的、しっかり染まる、白髪染め、ファッションカラーなど)
- ヘアマニキュア(負担は少ないが、地肌にはつけることができない)
- トリートメントタイプ(シャンプーやトリートメントに色素が入っており、少しづつ染まる)
- マスカラ、コンシーラータイプ(洗うと落ちる1日限定、ダメージレス)
- ヘナ、ハーブ系(植物をベースにした染料、ヘナが有名、人工染料を使ったものもある)
市販されているヘアカラーの特徴
スーパーマーケットやドラッグストアでもよく見かけますね。
テレビCMや通販などで見かけるヘアカラーも全てこちらに含まれます。
タイプは様々、薬事法の緩和などもあり市販商品も種類が増えてきました。
特にマスカラ、コンシーラータイプはメイクのついでに簡単に気になるポイントを直せるので手軽に使えます。
アルカリカラーはしっかり染めることができますが、継続することで負担も大きくなり、色のコントロールも困難であまりお勧めできません。
美容室のヘアカラーの特徴
プロ用のヘアカラー剤はカラーバリエーションから、ラインナップも大変豊富で髪質に合わせて毎回調合しています。
調合することで髪の状態や、希望の色に合わせて最小限に負担を抑えて施術することが可能となります。
地肌に付けないよう塗布することも可能なので、頭皮が敏感な方にも安心です。
それ以外にも、ヘアカラー施術の前後にケアを行い、髪を修復したり、残留薬剤を分解したりなど髪と地肌にダメージを残しません。
比較表
お客様からや、一般的によく聞くメリット、デメリットもまとめました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
市販のヘアカラー |
価格が安い |
キレイに塗れない(仕上がりにムラがでる) |
気になった時にさっとできて簡単 | 狙った色にならない | |
自宅でできるので気軽 | ダメージが大きい | |
サロンのヘアカラー | 仕上がりがキレイ | キレイに塗れない(仕上がりにムラがでる) |
希望の色味に近づく | サロンに行く必要がある | |
ダメージを最小限に抑えられる | 予約やスケジュール調節が必要 |
美容師から見たセルフカラー
これらを見比べて見ても分かる通り、サロンで染める方が安心ですね。
一般の意見とは少し違う、プロとしての見解をお話します。
キレイに塗れない(仕上がりにムラが出る)
経験した方はご存知の通り、自分の頭に均一に薬剤を塗布することはとても難しいのです…
それに加え、髪の毛は根元から毛先までで状態が違い、薬剤の反応する時間も変わってきます。
(根元は体温の影響を受けたり、産毛は金髪みたいになりやすく、毛先のダメージ部分は発色が違うetc…)
聞いただけで難しそうです。
サロンの場合は髪の状態に合わせ薬剤を使い分けたり、時間差で塗り分けることでムラになるのを防いでいます。
残念ですが、一度ムラになった髪の色はなかなか均一に戻すことはできません。
トーンを変えたり、ハイライトを入れたりすることはできますが、市販カラーで早く安く済ませても、綺麗な髪に戻すには結果的にコストと時間がかかります。
狙った色にならない
これは上記の髪の状態による発色の違いも含まれますが、個人の髪質の影響も大きいです。
市販のヘアカラーは多くのユーザーを想定しているため薬剤の設計上、「万人がそこそこ染まる」ように作られています。(一発で染まらなければリピート買いしませんからね…)
一方でサロンではお客様の髪の状態や履歴を見て、その場でレシピを決めています。
根元の伸びた黒髪は明るくするためAの薬剤、毛先の茶色い髪は色素だけの優しいBの薬剤など使い、さらに場所によって時間差で塗り分けて均一な仕上がりになるように調節しながら施術しています。
ダメージが大きい
「万人がそこそこ染まる」ように設計されている市販のヘアカラーは、どんな髪でも染まるようにやや強めの薬剤を使っていることが多いです。
また、一度染めた髪にも強い薬剤が付着することでダメージが進行する原因にもなっています。
実は髪は個人差が大きく、同じ薬剤を使っても仕上がりは全く違ってきます。
特に気になるのは、市販カラーを長期的に継続してる方ほど、顔の周りの髪が細く薄くなっています。
自分で薬剤をつけるとよく見る顔の周りに多く塗ってしまいダメージが起きていることが原因だと思われます。
まとめ
急なお出かけやどうしてもって時はダメージしない程度に市販のヘアカラーを単発的に使うことも簡単で良いかもしれませんが、
やはりより長く、綺麗な髪色を楽しむにはやっぱりサロンでのカラーがオススメです。
他にもサロンでしかできないヘアカラーや綺麗な色を長く楽しむヘアケアのご紹介はまた次回!