本当に白髪予防はできるの?
白髪は加齢による自然な変化の一つですが、遺伝や環境、生活習慣によって進行が加速することがあります。
最近の研究では、毛包幹細胞、色素幹細胞の老化が白髪の大きな原因であることがわかってきました。
この幹細胞の仕組みを理解し、適切なケアを行うことから始めてみましょう。
黒髪が白髪になる原因とメカニズム:老化=細胞の衰え
黒い髪の毛は、毛根部分にある「毛包幹細胞」と「色素幹細胞」が協力することで生成されます。 これらの幹細胞には以下のような役割があります:
毛包幹細胞の役割
毛包幹細胞は、髪の成長を支える重要な細胞です。
髪が抜けた後、新しい髪を生成する元となる細胞であり、これが活発に働くことで健康な髪が生まれ続けます。
また毛包幹細胞は毛髪の再生のみでなく、例えば周 囲の皮膚や神経に損傷ができたときはその損傷した皮膚を再生する役割も持ちます。
色素幹細胞の役割
色素幹細胞は、黒髪のもとになる色素細胞の供給源。
毛色や肌色のもととなる色素細胞の供給源として機能してます。
隣接する毛包幹細胞が活性化されると,これに同調して色素幹細胞が活性化されます。
放射線の照射、酸化ストレスなどでこの幹細胞が劣化すると、メラニンの生成ができなくなり、白髪が増える原因となります。
幹細胞の老化が起きるメカニズム
毛包幹細胞や色素幹細胞は、年齢とともに数が減少し、異常が起こったりして老化します。
特に、過剰な紫外線やストレス、頭皮の血行不良が幹細胞の老化を加速させる要因とされています。
細胞の老化は酸化によっても加速されます。
酸化とは、身体の細胞がサビつくことで、活性酸素によって細胞が傷つけられることが原因です。
髪の老化原因①:酸化ストレスとは?
髪の老化につながる「細胞の老化」は活性酸素による酸化ストレスが影響していると言われています。
「活性酸素=悪」ではなく、もともとは体を守る重要な役割を担っているのですが、増えすぎることで細胞を酸化させて傷つけてしまうのです。
特にDNAの酸化はがんの発生に影響するとも考えられています。
酸化ストレスの原因には、次のようなものがあります。
- 紫外線、放射線、大気汚染などによる外環境からの要因
- たばこ、アルコール、農薬、酸化された物質の摂取などによる日常生活の要因
- 過度な運動や心身のストレスなどによる活性酸素の産生促進
- 食生活の乱れによる腸内腐敗
酸化ストレスを予防するには、バランスの取れた食事、適度な運動習慣、十分な睡眠などを取り入れることが大切です。
髪の老化原因②:体の糖化とは?
体の糖化とは、食事などで摂りすぎて余った糖質が体内のタンパク質や脂質と結びついて変性し、細胞などを劣化させる現象です。
糖化によって生成される物質をAGE(糖化最終生成物)といい、老化促進物質といわれています。
糖化が進むと、肌の老化やシミ、シワ、くすみ、たるみなどの肌トラブルにつながり、様々な病気の引き金にもなります。
ヘアカラーやパーマで白髪増えるって本当?!
ヘアカラーやパーマには活性酸素が含まれており、髪や頭皮に老化を招く原因となります。 活性酸素は、カラー剤やパーマの2液に含まれる過酸化水素水に由来しています。
活性酸素による髪や頭皮への影響には、次のようなものがあります。
- 頭皮が荒れたり、かゆみが出たりする
- 髪がパサついたり、ゴワついたりする
- 毛根が傷つき、薄毛の原因になる
- 白髪、細毛、艶のないシワ髪などの原因になる
活性酸素による影響を軽減するには、パーマやカラーをした後に「ヘアデトックス」を行うことが重要です。また、反応が終わった薬剤はしっかりと洗い流すことも大切です。
そのため、neveではすべてのケミカル施術で酵素ケアを行い、過酸化水素を酸素と水に分解・除去しています。
バンコクの生活で髪にNGな習慣・老化を防ぐ習慣
日本を離れ、不慣れな環境で落ち着かない生活…
大気汚染や年中強い紫外線など、目に見えないところで疲れがたまってきているかもしれません。
少しでも体の負担を減らすことで、日常のストレスを軽減できるかもしれません。
できるところから見直してみましょう。
NGな習慣 〜今すぐやめたいNGな習慣〜
- 過剰なストレス
ストレスがかかると体が「戦闘モード」に入り活性酸素が発生
- 栄養不足
低栄養状態は幹細胞の増殖を邪魔する
- 睡眠前の飲食
胃の中に食べ物が残っていると睡眠の質が低下
- 喫煙
必要な栄養、ビタミンC破壊、亜鉛欠乏
- 大量の抗生物質
タイミングや量を間違えるとマイナス効果
- 炎症を起こしやすい食品
スナック菓子、人工甘味料、加工肉、精製小麦、乳製品、揚げ物、植物油(オメガ6)、大量の糖質
老化を防ぐ習慣 〜幹細胞の健康を維持するために取り入れよう〜
- ポジティブな感情
自律神経を整え、抗炎症作用アップ、免疫力アップ
- 適切な栄養
バランスが大事
- 適度な運動
まずはウォーキングからでOK
- 良質な睡眠
短すぎず、長すぎず、7時間くらいが◎
- プチ断食
12〜16時間を週に1回程度から
- 強い刺激を避ける
情報の取り方や外からの刺激をコントロール
バンコクで気をつけたい!白髪の原因になりやすい食べ物
白髪を防ぐためには、食生活も重要です。
特にタイ・バンコク特有の食文化では、白髪や髪のトラブルを引き起こしやすい要因も潜んでいます。
以下のような食品には注意が必要です。
糖分を多く含む食品
バンコクの食文化では、甘みが特徴的な料理やスイーツが多く見られます。
たとえば、カオニャオマムアン(マンゴースティッキーライス)やミルクティーなどの甘い飲み物は、糖分が多い代表例です。
糖分を摂りすぎると、頭皮の皮脂分泌が過剰になり、以下の問題を引き起こす可能性があります。
• 脂漏性皮膚炎: 頭皮の皮脂が増え、マラセチア菌が繁殖しやすくなります。その結果、頭皮の赤みやかゆみ、さらには抜け毛が進行する恐れがあります。
• 血行不良: 糖分の過剰摂取は血液の粘度を高め、頭皮への血流を阻害します。
糖分を含む食品を完全に避ける必要はありませんが、スイーツや甘い飲み物は適量に抑えるよう心がけましょう。
刺激物の多い食品
バンコク料理には、香辛料や添加物を多く使用したメニューが豊富です。 トムヤムクンやグリーンカレーなどはその代表格ですが、これらの刺激物の摂りすぎは、頭皮に負担をかける可能性があります。
• 刺激物によって炎症を起こしやすくなる。
• 血行を促進する香辛料もありますが、過剰摂取はかえって血流の乱れを引き起こすことがあります。
辛いものが好きな方も、日々の食事では適度に控えめを意識することが大切です。
まとめ:生活習慣を見直し、幹細胞を老化から守ることが白髪予防の鍵!
担当させていただく多くのお客様からのご相談をもとに記事をまとめました。
体のこと、細胞のはたらき、さまざまな情報が解明されて、健康への意識が高まっています。
人生自体がながくなり、以前よりも年齢にとらわれずに楽しく豊かに過ごしたいと考える方も増えているように思います。
幹細胞の老化は白髪の原因の一つですが、適切なケアや生活習慣の見直しでその進行を抑えることができると考えられています。
まずは負担なく続けられることから始めてみましょう^^